始めるきっかけ

当時
NPOの支援活動の仕事をしている私、
インテリアコーディネーターでデザインもできる主人。
常日頃から2人で何か一つの形にできたらと話をしていました。

Humansproutを立ち上げたのは2012年12月。
東北震災の翌年でした。
その頃、NPOの活動でサントスくんに私は出会いました。彼はまだ19歳。
ネパールから国費留学生で日本に来日し、日本の大学で建築工学を学び将来は、日本の技術でネパールの道路事情や交通網、ライフラインを変えたい、親戚の住む村に体育館を建設したいと語っていました。

ネパールへの旅

私も主人も、サントスくんの人柄と志の高さにすっかり魅了されてしまいました。
ネパールの現状や、親戚が住むリーサンク村の話を聞き、いつかネパールに行きたいという思いが募りました。

もともと、ネパールの真鍮製品に興味を持っていて、仕入れができる情報が得られないかと思っておりました。
ネパールでは、古くは苗字によって代々関わる職種が決まっており、サントス君の伝では見つかりませんでした。

我々は、とりあえず他のネパール人の方々からも情報を得るために、安易にも近所のネパールレストランへ食事に行ってみようということになりました。
今ではそんなことで繋がるのか?と笑ってしまいますが・・・

ネパール人のレストランのオーナーに話を聞くと、顔が広い人がいるからその人に聞いたら分かるかもと紹介され、すぐに会いに行きました。
その方も経営者でした。
そして、名刺をもらって驚きました。

苗字に特徴があり、我々が良く知っている真鍮製品の呼び名と似ていました。
詳しく話を聞いてみると、代々真鍮の仕事をしている関係の方でした。

早速ネパールの親戚に連絡してもらい、写真やサイズなど細かいやり取りで、毎日ネパールへ連絡をしていただいたのですが、仕入れることに関しては、のらりくらり交わされ・・・
そんなやり取りが3か月以上続きました。
民族性、顔が見えない中でのやり取り
日本からの仕入れは無理か・・・と肩を落としていました。 
そんな中、経営者の息子さんが成人式のため、家族でネパールへ帰国するため、その時に一緒に行かないかとお誘いをいただきました。
年末の忙しい中でしたが、仕事のスケジュールを詰めて、私たちは迷うことなく行く事にしました。

2012年12月、当時はネパールへの直行便は無く、タイ経由でネパールに訪問しました。
私はタイにも縁があったので、トランジットで立ち寄ったタイで、雑貨を見るうちに仕入れて売ったらどうかと思い始め、現地のマーケットを何件も周り、なるべく生産者に近い立場の方々から話を聞き、商品を買い付けながら周る旅となりました。

ネパールでは、経営者のお兄さんの家に泊めていただきました。(今は現地のコーディネーターとして、とてもお世話になっています。日本で出稼ぎしていた経験があり、信頼できる方です。)
そして、成人式の式典にも参加させていただきました。
我々の様な突然の外部者を、受け入れてくださり、現地の方々と一緒に過ごさせて頂けた事は、旅行者では体験の出来ない貴重な出来事でした。

ネパールの男性の成人式は、髪を剃り、袈裟を着て、一度お坊さんとして出家することで家系図に記載されるというものでした。家族や親戚が大勢集まり、儀式が行われ、その中でお寺のご住職から成人の大切な言葉をいただいていました。そのあとは、親戚の女性たちが作った数々の食事を儀式の場所で食べました。

ネパールは儀式を大事にする国でした。それでいて、他民族や他宗教を認め合うこと、他人だからと放っておかない優しさ、人々の温かさが、昔の忘れていた日本を思い出させました。

帰国後からHumansproutを本格的に始めました。

dada na kakaの誕生

ネパールへ行く決意をしてから、人と人が繋がり、新しい出来事が始まる奇跡を感じ、『人と人が出逢って新しい芽が生まれる』という意味を込め、

人「human」+芽「sprout」
から、会社名を「Humansprout」としました。

事業の可能性を広げるため、雑貨のブランドを「dada na kaka」という名前に決めました。

「dada na kaka」の意味は
妹がいる『姉』の私。
姉がいる『弟』の主人。
dada(姉)na(と)kaka(弟)でダダナカカの音が気に入ってスワヒリ語で付けました。後から聞いたのですが、ネパール語では、『おじいさんとおじさん』という意味だそうです!

「dada na kaka」はタイとネパールから輸入雑貨を仕入れ、店舗は持たずに、マルシェなどのイベント販売から始めました。

マルシェの良い所は、お客様と直接話しが出来、現地の状況と商品の良さを伝えられるところ。
そして、嬉しそうに買っていただけるお客様の姿を見るとホントに嬉しくなります。

信頼と協力

当初、
タイにはコーディネーターがおらず、直接職人やメーカーとやり取りしており、うまくいかないことが多々ありました。
信頼できる人を探すのは、本当に大変なことです。
タイもネパールも、日本ほど法律の整備がされておらず、商品の表記自体が信頼できる物かどうか、素材を偽っていたり、値段も必要以上に高く言われたりということが結構ある話です。

タイでもネパールの様に信頼の出来る、コーディネーターが見つかればいいなと思っていたところ、奇跡的に出逢うことができました。

タイの製品と真面目に向き合い、いいところを伝えることや、他の作り手たちを支援し紹介している方を偶然にもSNSの投稿を見つけ、この人ならきっと信頼できると日本からメッセージを送りました。

そうして繋がった方ですが、現地でお会いした時は驚きました。私が「サワディーカー」と挨拶をしたら、
「こんにちはひとみさん!はじめまして〇〇です」ととても流暢な日本語で自己紹介されました!
日本語を話せることは聞いていなかったので、驚きとともにすごく感激してしまいました。以前日本に住んでいたことがある方だったのです。
会う前のイメージと会ってからの印象が全く変わらず、とても穏やかで感じがいい信頼できる人です。
その日以降、タイのコーディネーターになっていただきました。

タイでは職人直と、コーディネーター経由での仕入れと、半々ぐらいで仕入れをしております。
基本的には、
直接工場を訪問し、仕入れしている取引先が多いですが、まだ会ったことがない職人や仕入れ先でも現地のコーディネーターを通して日本から仕入れをしています。

コーディネーターには、商品の素材の確認を行い、詳細や写真を送ってもらい、その場で直接やり取りをしているので安心です。価格も、適正な価格で仕入れしています。

最後までお読みいただきありがとうございました!
今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。

dada na kakaオーナー